朝起きるとパソコンの前に娘がいて、画面の中で修造が吠えている。
「あきらめんなよ!」

娘は真剣に見ている。
僕も一緒に見る。
寝ぼけていて状況がよくわからないけど、なにか熱いものがぐっとこみ上げてくる。そうだ、あきらめちゃいけないんだ。眠い。本当は市場になんか行かずに寝ていたい。ブログだってこんなに馬鹿みたいに更新せずに寝ていたい。
でもあきらめちゃいけないんだ。

修造、ありがとう。
俺もあきらめないよ。

市場に行くと今度は水戸の松岡修造ことよっちゃんがいる。
「ぬまっさん!おはようございま〜す!
 サンマ、予定通り2キロ12尾取っときましたよ!」

やれやれ、気温27度、湿度は分からないけど、とにかく熱い。地球の温暖化となにか関係があるんだろうか?

サンマ、想像よりずっと良さそう。
「見た目がきれいな魚にアタリは多い」
というのが僕の短い市場通いで学んだこと。はっきり言って高いけど、今更買わないとは言えない。12尾を今日明日でどう売るかだ。

で・・・結果は?

みんなブログを見てきたのかどうかは分からないけど、とにかく出るは出るは。いったい今日何皿カルパッチョ作ったんだろう?
塩で軽く締めたサンマに胡椒、レモン汁、オリーブオイルだけの超シンプルなカルパッチョ。ずっとこういう料理が作りたいって思っていたんだ。

「7月になったら初サンマが出るんで、高いですけどそこはなんとかしますんでやりましょうね、ぬまっさん!」
この台詞を最初に聞いたのは確かGW明けくらいだったと思う。
それからずっと、僕の頭の中には水族館の中でグルグル回遊しているカツオのようなサンマがいた。ぐるぐるぐるぐる。

よっちゃん、どうやら上手くいったようだよ。

サンマがこんなにおいしいなんて、  僕は今まで知らなかったよ。